いろいろな種類の教材を試してみよう [試験勉強のトピックス]
試験勉強の教材には、いろいろなタイプのものがあります。
最も基本的な紙のテキストの他に、
音声ファイルを中心とした音声教材、
動画などを利用した映像教材、
パソコンとインタラクティブに進めるプログラムなど。
また、提供の方法にもいろいろあります。
例えば、映像教材であってもDVDに入っているものや、
インターネット上のサイトに埋め込まれた動画を見るものがあります。
こうした教材の種類には、
それぞれにメリットとデメリットがあります。
それを理解して、いろいろ試してみるとよいでしょう。
音声教材は、何かをしながらの「ながら学習」がしやすいとか、
外出時や隙間時間でも勉強しやすいといった利点があります。
映像教材は、写真・動画・図表・文字・音声などを多角的に使って、
わかりやすく作られていることが多いです。
苦手なジャンルの勉強に向いています。
インタラクティブなプログラムは、
習得の程度や進み具合を考慮しながら進められる点などが利点です。
記憶の深さ [試験勉強のトピックス]
記憶には深さがあります。
試験勉強でも、そのことを十分に意識しておく必要があります。
例えば、英文を覚える場合なら、
① ヒントがあれば何とか思い出せる場合
② 普通に思い出せる場合
③ 普通に思い出せて、なおかつ、応用もできる場合
④ 必要な場面で自然に思い出される場合
などのレベルがあります。
①⇒④の順に記憶が深いと考えてよいでしょう。
②と③の違いは、そのものズバリ、覚えた形で思い出せるだけでなく、
その知識の活用法など周辺知識とも結びついていることです。
④になると、潜在意識レベルにも書き込まれたということで、
その人にとっての常識になったと見なすことができます。
試験勉強で、テキストや参考書の内容を覚える場合には、
どの程度の深さの記憶にしなければならないかを考えましょう。
基本的には④、最低でも③は必要ですが、
重要ではない知識で、選択式試験の場合には、
②で対応できることもあります。
論述式試験対策 [試験勉強のトピックス]
記述試験のなかでも論述式試験は、特有の対策のし難さがあります。
それは、問題演習時の答え合わせの難しさです。
選択式試験は答え合わせを機械的に行うことができます。
だからこそ、マークシート方式が広く採用されているわけです。
自分で答え合わせを行うのも簡単です。
一方、論述式試験ではそうはいきません。
論点が過不足なく盛り込まれているかを確認しなければなりません。
これは自分で的確に判断するのが難しいものです。
何となく答えが合っているように思っても、
実は大幅な減点対象になっていることもあります。
論述試験の答え合わせは、
内容と採点基準をよく知っている人が行わないと、
厳密にはできないのです。
従って、論述試験対策は模擬試験や添削などを利用するのが鉄則だ、
と言ってよいでしょう。
選択式試験対策 [試験勉強のトピックス]
選択式試験より記述式試験の方が難しいと思っている人が大勢います。
確かに、記述式試験はきちんとした知識がないと解答できませんが、
選択式試験なら曖昧な知識でも正解できる可能性があります。
(知識ゼロでも正解できる可能性はあります。)
しかし、記述式試験は得意なのに、選択式試験が苦手な人もいます。
選択式試験で痛い目にあったりするのです。
選択式試験のなかには設問数がやたら多かったり、
平均点がやたら高かったりするものがあります。
機械のように正確に速く解答することが求められる試験です。
そうした試験では、機械のように処理する練習が必要です。
また、別の観点からの注意点もあります。
選択式試験の過去問を解くときに、
ちゃんとわかっていない状態で放置する可能性があります。
曖昧な知識でも正解できる可能性があるので、
それで安心してしまうのです。
選択式問題を解くときには、
全ての選択肢の正誤がわかるように勉強しましょう。
これは重要な選択式試験対策です。
脳の回転数を上げる [試験勉強のトピックス]
受験準備の時間がまだ十分にあるのなら、
受験の“基礎体力”を身につけておくことをお勧めします。
受験の“基礎体力”の1つに脳の回転数があります。
単位時間あたりに処理できる情報処理の量とでも言えばよいでしょうか。
例えば、長い問題文を読んでポイントを理解するとか、
(数学などで)解法がわからない場合に試行錯誤をするとか、
論述問題の解答を過不足なくまとめ上げるなど、
集中して情報処理しなければならないケースが多くあります。
そういった作業を集中していかに短時間で行うかが大事ですよね。
脳の回転数を上げることが求められるのです。
速読や速聴は脳の回転数を上げるのに効果があると考えられています。
脳に負荷を与えることで、能力を引き出すわけです。
これは筋肉を鍛えるための筋トレと同じ理屈です。
アスリートは、ふだんから負荷のかかる練習をすることにより、
本番でも高いパフォーマンスを発揮することができます。
同様に、受験勉強に負荷のかかる勉強を行えば、
本番で高いパフォーマンスを発揮できるのです。
脳の回転数を上げることは、そうしたメリットもあります。
試験直前にチェックすること [試験勉強のトピックス]
試験日が近づいてくると、その日に合わせたスケジュールで
最終チェックを行うことが必要になります。
何をチェックするべきなのかを予め考えておきましょう。
典型的には、最も出題されやすいテーマや問題、
あるいは、自分が苦手としているジャンルの復習などでしょう。
よく出題されて苦手なテーマは重点的にチェックが必要です。
記憶を確かめるものであれば、
チェックすべきリストやノートを用意しておくとよいです。
英単語や英熟語のリストは代表的な例です。
問題を解きながらチェックしていくのであれば、
そのための問題を用意しておきましょう。
こういったものは試験直前になっていきなり用意できないので、
計画的に余裕をもって用意しておきたいものです。
自分専用のプライオリティ・リスト [試験勉強のトピックス]
限られた時間、限られた体力のなかで試験勉強の結果を出していくには、プライオリティの高い事から対策を行っていくべきですね。合否に大きく影響のある事がプライオリティが高いわけですが、これは試験内容だけでなく受験者側の上事情によっても変わってきます。
例えば、数学の試験で求積問題の配点が大きかったとしても、自分が求積問題をすごく得意にしているのであれば、今後の受験勉強でプライオリティをあまり高くしなくてもよいかもしれません。逆に、配点はさほど高くなくてもすごく苦手なジャンルなら、高いプライオリティにした方がよいのかもしれません。
同じ試験であっても、受験対策のプライオリティは人それぞれなのです。まずは、自分専用のプライオリティ・リストを作ってみましょう。出題分野や問題の形式、メンタル的な事など、項目を重要だと思える順に並べてみるのです。
何となく頭の中でわかっていることでも、きちんと紙に書きだすと全然違います。自分のやるべき事がはっきりと見えてきます。
プライオリティ・リストができたら、基本的にはその順番に対策を行います。試験までの残り時間でどこまでできそうかも見えてくるでしょう。
過去問の復習 [試験勉強のトピックス]
試験勉強に過去問の学習はつきものです。必要に応じて復習することも大事です。数学などの場合には、1度解いた問題を再度解くのは意味がないという意見もあります。しかし、数学といえども入試レベルではパターン学習で攻略できるものであり、そのパターンをマスターするために行う復習なら意味があります。
過去問の復習を実践するためには、解いた問題に印をつけておくと役立ちます。例えば、次のような区分に分けて問題番号のところなどに印をつけると良いでしょう。
A・・・解けた。復習の必要なし。
B・・・解けたが不安が残る。極力復習する。
C・・・解けたが制限時間オーバー。
D・・・解けなかった。
A以外は復習の対象となります。時間的に余裕がなければ、BやCは省略する可能性があります。後々になってこのような判断をするためには、上記のような印がとても大事なのです。
このような復習が重要なのは、何も過去問だけに限りません。例えば、普段の勉強のなかでメインに使っている問題集なら、ぜひ同様な事を行ってみましょう。
模擬試験について [試験勉強のトピックス]
模擬試験のある試験では、よほど特別な理由がないかぎり、受験対策として模擬試験を受けます。受験勉強に模擬試験は不可欠と言っても過言ではありません。
ところが、模擬試験を十分に活用できている人は少ないようです。試験結果の合否判定や偏差値などを見て終わりという人がけっこういます。試験結果に一喜一憂するだけでは模擬試験を活用しているとは言えません。
模擬試験の結果は、自分の弱いところを示しているものです。弱点がわかったら、それを克服していくことによって、どんどん合格に近づけるのです。それこそが模擬試験の最大の活用意義だと言えるかもしれません。
合否判定や偏差値はあくまで“現状の確認”にすぎません。それに対して、弱点の発見とその克服は“未来につながる対策”と言ってよいでしょう。どちらが重要であるかは言うまでもありません。模擬試験を受けたら、その結果を見て、弱点の発見とその克服に努めてください。
音声講座と速聴の利点 [試験勉強のトピックス]
音声講座という形態の教材があります。CDなどのメディアで提供されたり、インターネットのサイトから音声ファイルをダウンロードすることが多いようです。インターネットのサイト上で再生するタイプもありますが、その場合は音声だけでなく映像を含むことが多いですね。
音声ファイルを携帯端末に入れて携行する場合は、場所やタイミングを選ばずに勉強しやすいという利点があります。スマートフォンならそもそも常に持ち歩くものだから、忘れることも邪魔になる事もありません
音声講座は机に向かっていなくても利用できます。歩きながらとか、電車の中などで勉強することが可能です。比較的単純な事なら、作業を行いながら勉強することだってできちゃいます。これはかなり大きな利点です。
その音声講座を高速に再生して速聴すると、勉強時間(復習時間)を大幅に短縮できるという大きな利点が新たに加わります。2倍速で速聴すれば、復習時間は半分で済む計算ですね。
そして、速聴すると頭の働きが活性化されるという、別の利点もあります。人の身体は負荷をかけることで成長するようにできており、これは脳に関しても例外ではありません。
音声講座を速聴するのは、非常にメリットが大きな勉強スタイルだと言ってよいでしょう。